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大切なものを残すために、整理整頓

 

整理整頓と聞くと、どんどん物を手放すイメージがあると思います。

しかし、私の目指すSSK(整理整頓継続)は、いかに残すかを考える事から始めます。

 

考えたことありますか?

購入すること、それは、いずれ廃棄するということなのです。

物が溢れていたのでは、本当に大切なものを残すという、選美眼が磨かれません。

大切にしたいものを考えて、整理整頓を始めるのも、とても大切なことです。

 

ブログの始めの一歩は、どんな内容にしようか迷ったのですが、

‘残すための習慣’

をテーマにしようと思います。

 

 

間に合わせで購入したが、壊れないからなんとなく、ずっと使い続けているキッチン用品。

半額セールだったから、色が好きじゃないけど購入した洋服。

趣味ではないけど、流行っていたから買ってみた置物。

そんなものが周りにはびこっていては、ごきげんな仕事はできませんね。

 

好きなものに囲まれて生活する。

それこそ、ごきげんの条件なのではないでしょうか。

 

私が日々大切にしてきたものは・・・

今回はクローゼットの中のものを中心に例をあげます。

人にとっては何気ないそれらのものも、当人にとっては残すべき理由があるのです。

  

 

ネイビーのニットスカート。

 

20数年前に、特別な日に履きたいと思い購入しました。

バーゲンまで待てば半額になっていたのに、それでも購入したい理由がありました。

メンテナンスをして今でも大切に使っています。

ニットなので、少しの体型の変化にもスカート側が対応してくれます。笑

かなりロング丈だったのですが、使いやすいよう、15センチほど自分でカットしました。

当時のセンスは今でも変わりません。

箪笥の肥やしではなく、現役選手です。

 

フェラガモのショルダーバッグ。

大学の卒業旅行の時に、イタリアの本店で買いました。

学生時代の楽しかった思い出の集大成のような存在です。

程よい大きさで斜めがけできるので、とても便利です。

革に定期的にオイルを塗り、今では黒光りしています。

これも特別使いではなく、日常選手です。

 

キルティングのコート。

袖の縫い目部分が、擦れてしまいましたが、この色がとても気に入っていました。

購入したショップや取り扱いのある店舗に足を運んだのですが、同じ色合いのものは見つかりませんでした。

リペアストアに持ち込んで、ベストにしようと思ったところ、店員の方から思いがけない提案をいただき現在に至っています。

3シーズン使える現役選手です。

 

ニット。

年齢的に似合わなくなったけど、アーガイル柄が気に入ってて、どうしても手放せません。

娘が中学時代制服の下に来ていたカーディガンも、袖がボロボロですが、様々なことがあった中学3年間が走馬灯のように思い出される大切な代物です。

今は、日常使いのクッションカバーにしています。

人が着るのではないけど、クッションが着てくれています。

いつも使うものとして、第2の人生を歩んでいます。

 

 

もう使うことはできないけど、手放さず保管しているものもあります。

 

捨てて、新たなものを購入するというのも一つの方法でしょう。

どうしてそこまでして使うのか?

 

それは、私が一つのものを購入するとき、吟味を重ねるから。

モノを購入するということは、最後まで面倒を見ることなのです。

 

 他人からしたら、同じようなものを購入したらいいじゃないと、思うようなものでも、

‘大切にし続ける理由'

があるものがあります。

 

私が使う物は、

‘しばらくクローゼットにしまいっぱなし’

‘何年かぶりに引っ張り出してきた‘

‘特別な日に特別に使うもの‘

ではなく。

日常使いばかりです。

 

 

SSK(整理整頓継続)講座で、ものを分ける基準は、

1、     使う

2、     いつも使わないけど、要保管

3、     判断が難しい

4、     不要

です。

 

本来、喪服や着物以外の服は、1・2に該当するべきものです。

指輪など常につけているものは、=1いつも使うもの=です。

1枚の服を毎日着続けることはできないので、洋服はクローゼットで休む日も必要になります。

そのため、洋服は、=2いつも使わないけど、必要なもの=に該当しますね。

最後に紹介した、クッションカバーは=1いつも使う=になります。

 

 

皆さんのクローゼットの洋服は、=4不要なもの=であふれていませんか。

それらは本当に選び抜かれた、自分をごきげんにしてくれるものでしょうか。

 

私のクローゼットに入っている物たちに、吹き出しをつけたら間違いなく、

「出番がよくあるわ」

「長年メンテナンスしてもらい、持ち主と一緒に歩んでいます」

と言ってくれるでしょう。

 

大切なものを大切にし続ける習慣も、私をごきげんに導いてくれます。

 

次回は、ものを分ける基準

=3判断が難しい=についての、ヒントを書こうと思います。


SSK(整理整頓継続)アドバイザー  阿部智美

整理収納をすることにより、家族が幸せになること、時間を有効に使えること、楽しく子育てができることをもっとわかりやすく人に伝えるため整理収納の勉強を始めました。

 自然療法士としての知識と経験をベースに、「3Sからのメンタルヘルス」、「SSK(整理整頓継続)講座」等を開催。

 SSKを推奨することにより、「ごきげんの習慣化」を啓蒙しています。