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まず紙に書くこと=考えること

前回の記事で「まず紙に書くこと=考えること」と書きました。

それは私自身が仕事を続けて来た中で、つくづくそう思います。

ではなぜで「まず紙に書くこと=考えること」になるのか、そしてそれがなぜ「させられる仕事」から、自ら進んで「する仕事」に変わるのかを書いてみたいと思います。

働き方改革事始め。新社会人はまず、書いて考える

たくさんの失敗や、山あり谷ありの紆余曲折の中から体で学び取る知恵と力は、誰にも奪われません。

そしてそれは、自分自身の生きる力となります。そして、「させられる仕事」から「する仕事」へと変化するというプロセスを、分かりやすく噛み砕いて話してあげたいと思います。なぜなら、今の私のようにスタッフに仕事を「してもらう」立場になったときに、「させられる仕事」の大切さを実感するからです。

「書くこと」は、机にかじりついて考えをひねり出すことにあらず

これは私の経験ですが、何かを考えるときに机にじっと座って考えるというのはかなり難しいものだと感じます。

飽き性な性格の私は、座禅のように「座ってなさい」と言われるとかえって気が散漫になり、じっとしていられなくなります。

なのに反対に、何かしながら、、、例えば歩きながら、お風呂にゆっくり浸かりながら、トイレで用を足している時、本屋さんで立ち読みしているとき、車を運転している時など、何かを「しながら」ふとアイディアや解決策を思いついたりします。

 

その理由は、多分に私の集中力の無さが原因でもあるかもしれませんが、それでも実際に何か体を動かしながら、別の何かに集中しているときにふと、「降ってくる」ようにアイディアはやってくるようです。

ただし、これは棚ぼた式にラッキーでやってくるものではなく、きちんと事前の「仕込み」をした上での結果だと思っています。

この事前の「仕込み」が、「まず紙に書くこと=考えること」になります。

 

ただしこの時の「書くこと」は、机にかじりついて考えをひねり出すことにあらずです。

ここで「書くこと」とは、日々日常で思いついたこと、欲しいなと思ったもの、ちょっと感動した誰かの言葉、いつか行きたいと思っている場所、誰かにプレゼントしたいなと思った素敵な物。。。

そんな一見なんの脈絡のないものを、思いついたら都度書き出していきます。

私はこれを「ネタ帳」と呼んでいます。

文字だけでなく、写真の切り抜きを貼ったり、イラストを描いたりしても良いと思います。

 

このネタ帳に書かれた物事は、直接は仕事に関係しないことがたくさんあるかもしれません。

けれど、ここに書かれたあれこれは、確実に自分自身の内面を表すキーワード集になっていきます。

こうやって日々ノートに何かを書き溜めて集めることで、無意識のアンテナを張り巡らせるようになります。

そしてここに書き溜まったキーワド集がトリガーとなって、必要と感じた時に必要な情報を手繰り寄せてくるようになります。

これはオカルトでもなんでもなくて、心理学的には人間の持っている顕在意識と潜在意識の力のなせる技だそうです。

 

詳しくは心理学の専門書を紐解いていただけたらと思います。

ただ、興味のある方は一度試してみてください。

ネタ帳が何冊か書き溜まった頃に、ふと気がつくと「アイディアが降ってくる」体験をするかもしれません。

私の経験では、ある程度のボリュームが溜まった頃に、オーバーフローするようにアイディアも溢れてくるような気がします。

 

実はこのオーバーフローする状態って、自分の中の漠然とした価値観や思いが顕在化してきたということなので、この状態になると自分の中の軸がしっかりしてくるなと思います。

 

自分軸を持て

よく「自分軸を持て」なんていう言い方をする場合はありますが、この軸をしっかり自分の中心に持とうと思っても、力んだからって持ちようがないと思うんですね。

けれど自分の中の漠然とした価値観や思いが顕在化してくると、自分自身の「快、不快」や「優先順位」がはっきりしてきます。

 

そして何が自分は好きなのか、何が楽しいと感じるのか、何を幸せだと思えるのかが明確になってきます。

この「自分軸」って一見これまた仕事に直接関係ないように思えるかもしれませんが、ここがしっかりないと、自発的な仕事の仕方って難しいと思います。

 

なぜなら自発的な仕事の仕方って、効率アップのためでも、責任感のためでも、ましてや周囲や上司からの評価のためにするわけではないと思うからです。

 

誤解を恐れずに言うならば、自発的な仕事の仕方って、自分の幸せや充足感のためにするものだと思います。

そんな自分の中心にある自分軸に従って仕事をするときに、結果的に人の助けやお客様のお役に立ったり、課題が解決できたり、仕事の仲間と達成の喜びを分かち合ったりするのではないかと思うからです。

 

PDCAよりも大切なこと

今日は、「させられる仕事」から、自ら進んで「する仕事」に変わるための第一歩として、「まず紙に書くこと=考えること」、そして自分軸をしっかり持つことについて書きました。

私が「書くこと」を大事に考えるのは、単にPDCA(Plan,Do,Check,Action)を回すためだけではありません。

もちろんPDCAをしっかり回しながら日々の仕事をこなし、効率化を図っていくことはとても大事なことです。

でもその前に、シンプルに自分自身が感じていること、物の捉え方を書き出すことで自分の軸を持つことは、もっと大切なことだと考えています。

 

自分の幸せを素直に望める状態の時には、自然に周囲の人たちとも調和がとれ、そんな状態の時には意図せずとも物事はすんなりと流れていくからです。

そしてもし目の前にトラブルが起こっても、その問題を解決する手立ても、自分と周囲の人たちとの調和の中から見出していくことができると思います。

 

これを読んでくださった方は、騙されたと思って「ネタ帳」を書いてみてください。

そこに自分の好きなことがたくさん並びだしたらしめたものですよ。


(株)ロダン21 横田久美子

2006年より、(株)ロダン21に参加。

2017年、株式会社ロダン21 代表取締役社長就任。

異業種交流グループ事務局運営、WEB製作&管理、デザイン製作、モノ作りのコーディネート、経理、財務等、あらゆる業務に関わる。異業種連携のあり方、CSR活動としての「モノ作り教育支援事業」について講演活動も行う。