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過去を記録するのではなく、未来を可視化する

6日は啓蟄でした。

虫も這い出してくるうららかな陽気の中で、仕事ができることに感謝ですね。

スプリングコートに袖を通し出勤する足取りも軽くなります。

 

我が家では、新年度に向けて家庭内の予算を決定する時期です。

啓蟄は予算決定のトリガーなのです 笑

以前はとても丁寧に家計簿や光熱費の変動を記録していました。

時にはアプリを利用したこともありました。

時間をかけている割に・・・なんだか心はすっきりしない。

その大きな理由は、未来に生かされていない時間の使い方をしていたから。

 

つまり、記録をつけるだけではPDCAができないのです。

そこで、過去を記録するのではなく、未来を可視化するという発想が生まれました。

 

家族の希望を募り、限りある中で優先順位を考える 

これが、新年度予算案の初めの一歩です。

必要なのは、過去の記録ではなく未来の投資への戦略会議でした。

会社では長期的な目標と短期的な目標から、会計管理をしています。

我が家もまずは家族間の希望や理想を確認し、新年度と将来に備える予算を考えます。

皆さんの中には、長期プランを立てる必要性は感じていても、今はなんとか回っていけるので未来を予測することは難しいと感じる方もいるでしょう。

しかし、行き当たりばったりで計画もなく進んでいくことは、いずれ家庭や会社が傾くことになりかねません。

(こわいこわい~)

 

無理な予算は立てません。

でも、夢や希望も捨てません。

 

そこで、私が参考にしたのは

ベンジャミン・フランクリン でした。

ベンジャミンフランクリンは1700年代にアメリカで印刷業で成功を収めた実業家です。

彼は様々な名言を残しています。

当たり前で、素朴な名言ばかりですが、私はそこが好きです。

その「コツコツ」こそが人生の楽しみの幅を広げてくれると考えています。

 

 

我が家は特に

「教育」と「旅行」

に重きを置いています。

見栄を張らず、細く長く計画的に、そして楽しむこと、が大切です。

限りある中で、家族旅行に行き、子供達が出来得る限り希望の進路に進む。

私たち親もスキルアップのために学ぶことができる。

そのために、どうしようかと考えることから、将来への備えを思案します。

1ヶ月に必要な、生活費などは財布で管理し、

固定資産税や年払いの保険代は12ヶ月で分割して月々蓄えます。

そこから逆算し、貯蓄もします。

 

「老後の蓄えは夫婦でもらえる年金から考えて、このくらいが妥当だな。

 そのために年間どのくらい貯蓄しようか。

 そして、毎年減っていく住宅ローンから、我が家の資産は?」

と書き出します。

老後の蓄えは多いに越したことはありません。

しかし、我が家に今必要な教育費や、家族の楽しみである家族旅行を削ってまで貯蓄に回そうとは思っていません。

プロに頼めば・・・

お金をかければ・・・

最高の教育を受け、リッチな旅行を楽しめるでしょう。

しかし投資とは、お金を積むことだけではありません。

 

例えば、旅行。

どの地域に行くかを決定したら、図書館でガイドブックを借りたり、本屋で観光本を購入して、プランをしっかり練ります。

そうして、プランから逆算して旅館を予約します。

時には素泊まりのホテルや、Aランクの旅館まで。

テーマに沿って、何に重きをおくかも考えます。

すると、我が家にカスタマイズされた最高の旅行が楽しめます。

知恵を使うことも立派な投資です。

 

 

先日、某会社の会長との会話の中で、

「10年後20年後、会社をどうしたいかなんて目標を持っている経営者はほとんどいないよ。」

と、おっしゃっていました。

 

日々の計画を、着地点から逆算して行動している私は衝撃を受けました。

情報や頭の中、お金の管理、時間の整理、これらのSSK(整理整頓継続)は逆算すると、もっとスムーズに行くのではないかと考えます。

 

私がSSK講座をする時、第1章では10年先の目標についてからお話をします。

長期的計画、中期的計画、短期的計画と順に書き出します。

しかし、経営者や会社の展望がなければ、従業員は何を目標に歩んでいくのでしょうか。

会社を従業員をどう導きたいのか、まずは描くことから始めてみましょう。

 

 

私が、予算をたてて家計管理をする事になったきっかけは、家計簿をつけるのが面倒だと思ったことからでした。

今回は、来年度予算を考えることから将来の展望を持つことについて書きました。

もちろん、会社経営で帳簿をつけないことはあり得ませんが、私は家事の中では省けることは簡素化してきました。

少しのきっかけで、意識の変化が訪れます。

 

 

このように、職場や家庭を見回した時に、当たり前に行ってきた習慣が本当にするべきことなのかについても、

もう一度立ち止まって考えることも大切ですね。

SSK(整理整頓継続)アドバイザー  阿部智美

整理収納をすることにより、家族が幸せになること、時間を有効に使えること、楽しく子育てができることをもっとわかりやすく人に伝えるため整理収納の勉強を始めました。

 自然療法士としての知識と経験をベースに、「3Sからのメンタルヘルス」、「SSK(整理整頓継続)講座」等を開催。

 SSKを推奨することにより、「ごきげんの習慣化」を啓蒙しています。