
今回は、行動したいこと、または行動しないといけないことを実行に移すために、どうやったらそれを習慣化できるか?ということについて書いて見たいと思います。
前回書いた記事で、次のように書きました。

そこで一念発起して、トラッカーを活用することにしました。
トラッカーとはいろんな意味がありますが、ここでいうトラッカーというのは、ハビットトラッカー(習慣の追跡者)とも言います。毎日習慣化したものをリスト化して、やったかやらないかを記録すること。昔流行ったレコーディングダイエットも同じ理屈ですね。記録することで習慣化し、習慣化して継続するから結果が出る。とっても単純な仕組みです。自分が毎日ルーティンで行いたいことをリストにして、これに毎日やったかやらなかったかを記録すること。たったここれだけです。でもこのたったこれだけのことが、効果絶大でした。
習慣化事始めは、小学生の読書感想文

まず、「ハビットトラッカー」って何?って方もいらっしゃるかと思います。
ハビット=週間
トラッカー=記録
ですので、簡単にいうと、「習慣化するための記録」ということです。
昔からよく使われる手法ですが、私の実感としては地味に、でも着実に効果のある手法だと思います。
私の場合、何か物事を習慣化しようと思った時の初の成功体験は、小学生の時代に遡ります。
昔、読書感想文を書かされたりしませんでしたか?
私が小学生の頃、この読書感想文をノートに書くように言われた時期がありました。
確か小学4年生の頃だったと思います。
それまで本を読むというのはあまり習慣がなかったのですが、この読書ノートを書き始めて、本を読むことの楽しさを知り、習慣化することができました。
その習慣は今でもずっと続いています。
当時の読書ノートには、次のような内容を書いていました。
・読み終えた日付
・本の題名
・著者名
・読んだ感想
たったこれだけのシンプルなものです。
ボリュームとしてはB5サイズのノート1ページ分ぐらい。
これを、一冊読むごとに先生に提出します。
もともとは、夏休みの宿題として始まりました。
そして夏休みの終わりにこのノートを提出したあと、継続して1冊読むごとに、担任の先生に提出していました。
ここからは別に宿題でもなんでもなく、単に読んだ本の感想を先生に共有すると、そこにコメントとスタンプが書き添えられて戻ってくるのが楽しくて、なんとなく個人的に続けていました。
記録することを応援してくれた、伴走者の存在
たったこれだけのシンプルなものです。
ボリュームとしてはB5サイズのノート1ページ分ぐらい。
これを、一冊読むごとに先生に提出します。もともとは、夏休みの宿題として始まりました。
そして夏休みの終わりにこのノートを提出したあと、継続して1冊読むごとに、担任の先生に提出していました。
ここからは別に宿題でもなんでもなく、単に読んだ本の感想を先生に共有すると、そこにコメントとスタンプが書き添えられて戻ってくるのが楽しくて、なんとなく個人的に続けていました。
それまで、分厚い本を1冊読み終えるのができない子供だったのですが、この読書ノートをきっかけに、どんなに分厚くても最後まで読み通せるようになりました。
その理由はきっと、読書ノートを通じて先生との感想の交換をするやりとりが楽しかったからでしょうね。
今から振り返ると、先生もよく私に付き合ってくださったなぁと思います。
でもそのおかげで本を読むという習慣が今でも続いています。
そして、読書ノートもいまだに続いているのです。
とはいえ、途中途切れていた時期もありました。
けれど、なんとなく読んだ本を読みっぱなしにしてるのはもったいない気がして、いつの間にかまた再開していました。
「快」の感覚があるから続けられる。
この、読んだ本を記録するということは、その履歴の蓄積が自分の知識の体系化につながり、そして自信にも繋がっていったように思います。
また、何か探し物をしたいときや、迷ったときにこのノートを紐解く時があります。
すると過去に読んだ本の記録の中にヒントを見つけたりします。
そしてそれによって、図書館で借りて読んだ本をもう一度買い直して読み直したりすることもあります。
そんなことを何度となく繰り返すことで、読んだ知識が体に刷り込まれていくのかもしれません。
私にとって読書ノートは、元々先生との交換日記のような楽しみから始まりました。
でもこれが、記録するという「快」になっていったのです。
そしてその体験から、今度は記録した情報が未来の自分の行動や判断材料になるという、二次的な「快」を見つけました。
記録することで、「継続」が可視化される。
この読書ノートは、習慣化するための手段としてのほんの一例にすぎません。
けれど自分の日常や行動、お仕事を記録することで得られる「快」を見出せば、そこから得られる恩恵は随分たくさんあると思います。
記録することは、未来の自分への手がかりを残すことなると思います。
つまり、この記録するという行動は、地味ではありますが、未来の自分への投資になると思っています。
日常を記録することなら、どんなことでもこの未来への投資につながるのではないでしょうか?
ダイエットでも、貯金でも、ウォーキングでも、習い事でも。
記録することで小さな積み重ねが可視化されていきます。
その楽しさが、習慣化への第一歩だと思います。

(株)ロダン21 横田久美子
2006年より、(株)ロダン21に参加。
2017年、株式会社ロダン21 代表取締役社長就任。
異業種交流グループ事務局運営、WEB製作&管理、デザイン製作、モノ作りのコーディネート、経理、財務等、あらゆる業務に関わる。異業種連携のあり方、CSR活動としての「モノ作り教育支援事業」について講演活動も行う。