着地点があるから戦略を練ることができる。それが、自発的な行動へとつながる。

秋晴れが続き、毎日息を吸う度に心地よさを感じています。

そんな秋晴れの先日、息子の体育祭がありました。

当日までの息子の行動に、成長を感じる出来事がありました。

 

前回の記事では、企業幹部の目標設定の重要性について記載しました。

今回は従業員自らが目標設定を定めるタイミングとは、こんな感じなのではないかと考えたことを記事にします。

息子の中学校の体育祭では、毎年3年生がクラス単位でダンスパフォーマンスを披露します。

音楽やダンス、構成や配置などもクラス一丸となって9月から毎日のように話し合いをして、練習を繰り返してきました。

連日のクラスの様子を息子から聞いていたので、夫も私もライブで見たいと体育祭当日を本当に楽しみにしていました。  

 

なんと、このパフォーマンスは学校長や育友会の面々から評価され、順位までつけられます。

息子のクラスも優勝に向けて、懸命に努力し、クラスが一つになっていることがわかりました。  

 

そんな練習が始まってまもなく、息子が「アクロバットなことしてみたいから、バク転したいな」と。。。 (あくまでも息子の自己表現の願望ですが。)

 

 

小学校3年の頃少しだけ体操を習っていた息子はすでにバク転ができます。(その頃は、一緒に体操教室に通っていた長女と二人で、布団の上で私にアクロバットショーを見せてくれました。懐かしい思い出です(^ ^))  

体操を辞めた後も息子は小学校卒業頃までは芝生の上でもバク転ができたのですが、中学生になると恐怖心が出て、野外ではできなくなってしまったようです。  

そこで、息子は自ら体操教室の門戸を叩き、2ヶ月だけ入門させて欲しいとお願いしに行ったのです。

イレギュラーなお願いでしたが、教室のコーチは快諾くださいました。

もちろん入会金もいりません。

そんな成り行きで、息子は9月10月の2ヶ月弱だけ数年ぶりに体操教室に通うことになりました。

 

私はノータッチです。

 

中学に入学してから、中高一貫校に通う息子は塾にも通うこともなく、部活動ばかりしてきました。

数年ぶりの習い事でとても新鮮な感覚でした。

それまで習い事を始めるときは、「この目標まで頑張ろう!」と子供達に話をしてから実行に移していました。

前回のブログでも記載しましたが、幼い頃は親が主導で習い事を決めていました。

そして、その目標設定はいつも明確です。

 

いろいろな経験の中から自分に合ったものを見つけて欲しいと希望していたので、短いスパンで様々な経験をしてきました。

これも私達親が定めた目標です。

 

今回の習い事が今までと違うのは、親はお月謝を払うだけだったのです。

やってみたいという意思を、その目標達成のために自らが行動を起こしたその姿に成長を感じて嬉しかったです。

 

息子がラッキーだったのは着地点が決まっていたことです。

 

彼はそこへたどり着くための戦略を練りました。

つまり、そのために何をするべきかを行動にしたのです。

「いつまで?」「どれだけ?」「何のために?」 より具体的であれば、焦点も定めやすい。

 

当初、ネットで調べて練習していましたが、このままでは間に合わないと思ったようです。

体育祭は1ヶ月半後。

でもそれまでの練習の時点で成果を出さなくてはいけません。

そこで、それまでの息子の経験から「プロに最短でコツを教えてもらう」という発想が生まれたのです。

 

一度だけ私が早く帰宅した時に、どんな様子なのかそっと体操教室を見学しに行ったことがあります。

私が見る限りでは完璧なバク転をしている息子でしたが、それでも本人は納得がいっていない様子。

小学生の子供たち相手に、お兄さんぶりを発揮している頼もしい姿も見られました。 年下の子に紛れてもぶれることなく練習に励んだのは、紛れもなく目標設定があったからです。

雨天により1週間伸びた、快晴の日に体育祭は開催されました。

結局、バク転は体育の先生の許可を得にくかったことや、全体的なバランス(他にバク転をする人がいなかったなど)も考慮し、他の子と4人で3連続の側転を途中に盛り込みました。

 

息子が習い事の目標に掲げた「バク転を披露したい」は叶いませんでした。。。

でも、クラスが一丸となり努力した成果が、パフォーマンス優勝という形になって表面化したことで、親子で秋晴れのような爽快感に満たされました。

 

 

私は職場でも常に小さな着地点を定めています。

ほとんどの方は私と同じように、「ここまでにこうしよう」という小さな課題の積み重ねで任務を遂行しているでしょう。

「考え続ける行為」それこそが最も次につながるのだと感じます。

 

習い事をする目的は千差万別です。

サッカー一つとっても、

・Jリーガーになりたいから

・ルールを知って観戦を楽しみたいから

・チームスポーツを体験したいから

・友達がやっているから

・健康のために        

など様々です。

Jリーガーにないたいという道のりは万人がこなせることではありませんが、ルールを理解したりチームスポーツを楽しむという体験はあっさりと叶うでしょう。

 

しかし、最も大切なことは、そこまでのプロセスなんだと思います。

自分の意思で思ったことを行動に移したこと。。。

今回の息子の件は、目的を果たせなかったけど、その過程に意味があるのだと改めて教えられた気がしました。

また、いつか経験した内容はそこで終わるわけではないといつか気づいてくれるでしょう。 (そして、息子のバク転がどこかで披露できる日が来るといいなと思います。)

 

とても小さなことですが、その小さな積み重ねこそが大きな山となります。

そんな小さな成果は自分でも気づきにくいのですが、振り返った時に驚くほどの結果が出ている時があります。

企業の幹部が目標設定をすることはとても大切です。

まずはお手本になるような目標を決める。

そこから逆算して戦略と戦術を練る。

そんな上司の姿は、素敵ですね。

 

時間はかかりますが、その行動が自ずと社員に波紋のように広がる。

そこまで従業員が育ってくれたら、経営者冥利につきますよね。

 

私の子育てもまだまだ道半ばですが、ようやくこれまでの働きがけが少しずつ「自発的な行動」として表面化してきました。

ようやくです 笑

 

これからも職場の仲間の小さな成功も共有できるよう、心がけていきます。

SSK(整理整頓継続)アドバイザー  阿部智美

整理収納をすることにより、家族が幸せになること、時間を有効に使えること、楽しく子育てができることをもっとわかりやすく人に伝えるため整理収納の勉強を始めました。

 自然療法士としての知識と経験をベースに、「3Sからのメンタルヘルス」、「SSK(整理整頓継続)講座」等を開催。

 SSKを推奨することにより、「ごきげんの習慣化」を啓蒙しています。