今年も残りわずかです。
皆さんはどんな1年を過ごされたでしょうか。
我が家のホットニュースは、実父が応募していた「東京2020の聖火ランナー」に選ばれたことです。(父は教育者として、長年地域貢献をしてきました。その成果が評価されただと思います。いくつになっても目標を持ち続ける姿は見習いたいと思います。)
さて、12月に入り、今年1年を振り返るイベントが続きましたね。
今年の漢字は「令」でしたし、流行語大賞には「ONE TEAM」が選ばれました。

ラグビーW杯が開催されていた時は、日本選手が出ていない試合でもテレビで観戦していました。
義父はラグビー観戦が好きで、正月になると花園競技場に足繁く通っていました。
その影響もあり、夫もW杯以前から、観戦が好きでした。
学生の頃見た神戸製鋼で活躍していた平尾選手のことを、今でもたまに話してくれます。
さらに息子もラグビーを含むスポーツ観戦が大好きで、W杯前にルールを理解するために本で研究していました。(血でしょうか・・・)
そんな影響もあり、開催中は私も「にわかファン」でした。 笑
自己の体を張りチームメイトにボールパスをする姿に、日本中の多くの人が感動し応援していましたね。
その「ひとつ」になった姿に影響を受けたたくさんの子供達が、ラグビークラブの門を叩いたと話題になりました。

[ONE TEAM] といえば、
私は息子の体育祭を連想します。
前回に記載した息子の体育祭ですが、息子のクラスのダンスパフォーマンスは開催中だったラグビーワールドカップに伴い、
テーマは[ONE TEAM]。
ダンスリーダーや応援団長を中心に、どの生徒も必ず1回は中央に配置される構成や、数曲をミックスさせた選曲、中学3年生が作成したとは思えないくらいのクオリティの高さに感動していました。
テーマは一貫していて、皆でポンポンで作った人文字は
「ONE FOR ALL」「ALL FOR ONE」でした。
また、途中でハカ(ニュージーランドのマオリ族の民族舞踊)なども取り込み、いろいろな角度から観客を楽しませてくれました。

そのパフォーマンスの構成の一つに人間タワーがありました。
小柄ながら身のこなしが軽い息子は、人間タワーの頂点に立って演技を披露させてもらいました。
昨今、組み立て体操のタワーやピラミッドが好ましいとされていない時代です。
小学校や中学校では組立て体操自体や騎馬戦でさえも行われない学校が増えています。
が、息子の学校では最大限の安全を確保した上で、生徒の自主性を先生方が後押ししてくださいます。
最前列でハカを踊る生徒の後ろで、3段の人間ピラミッドが静かに組み立てられていきます 。
私は息子の動向ばかり気になっていたのですが、気づけばさらに、中心のタワーを囲むように小さなタワーがいくつもできていました。
1段目の生徒が立ち上がり、2段目の生徒が立ち上がり、そして最上段の息子が立ち上がりました。
割れんばかりの拍手にママ友からは、「〇〇君が立ち上がった瞬間感無量だった」と言ってもらえました。
もちろん、先生方にとっては緊張の瞬間で、何人もの先生方が万が一の際に備えてタワーの下でスタンバってくださいました。
当日は雲ひとつない晴天でした。
タワーの1段目の級友は上段の様子を伺うことはできません。
しかし、息子が手を広げて立ち上がる様子が、影となって目に入ってきた瞬間「成功したんだ~」「良かった~~」と心の中で拍手したと言ってくれました。
(前日の最後の練習で何度か崩れ、メンバーで帰宅間際まで話し合いをしていたから尚更です。)
息子は成長がゆっくりなので、何かと人の肩や背中の上に乗せてもらうことが多いのです。
小学校の時の組み立て体操では、男子50人の頂点に立たせてもらえたのも、縁の下の力持ちのおかげだと、今でも写真を見て感謝することがあります。
私自身は大きく生まれて大きく育って今に至っています。
学生時代、40人超クラスの中でも常に女子の後ろから2・3番目と自他共に認める長身人生です。笑・・
ですので、組み立て体操はいつも一番下で騎馬戦も上に乗ったことはありません。
(自称:縁の下力持ち)
でも、一番下で皆を支える立場でも「私たちのおかげで成立しているのよ」なんて思ったことはありません。
これは私の立ち位置であり、使命です。
そして、いろいろな立場があって当然!
出来ることは、人それぞれ!
だと、幼い頃から生活の中で実感してきました。

「支える」、「支えられる」。。。
組織を成立させるための最大の要素です。
そして、どんな組織でも成り立つための必須要素です。
では、皆さんは
今日は支える番で明日は支えられる番
なんて考えて仕事をされていますか。
この前は支えてあげたんだから、今日は私を支えてほしい
と考えていたら、仕事は前に進みません。
もちろん、繋げているのは「人と人」、「恩義に尽くす」のは人情だと思います。
20代の企業勤務時代。
締め切り間際になると、一人の事務員がその仕事に集中できるように周りが徹底的にフォローしていたことを思い出します。
もちろん私が忙しい日は、先輩や後輩が一斉に他の仕事を引き受けてくれてくれていました。
当時は意識したことはありませんでしたが、
これこそが
【ONE TEAM】です。。。
個々の立ち位置で、今できる精一杯を努める。
一人の力は大きくないけど、一人一人がタッグを組めばそのエネルギーは何倍にも増幅していきます。
そして、これが
【ALL FOR ONE】
【ONE FOR ALL】
の精神でしょう。。。
何よりもその
「人の力になっている」
「支えられている」
という気持ちが、組織を一つに変えていくのだと思います。
では、ワンチーム意識を高めていくためには何が必要でしょう。
それは「目標・目的・指針」だと私は考えます。
(息子のクラスは「パフォーマンス優勝」が着地点でした。)
目指す着地点があれば、そこに焦点を当てて飛び立つことができます。
どんな着地点であっても、組織にとって「同じ方向を向く」ことは必須です。
皆さんの組織は、しっかりとした「それ」がありますか。
今年一年を振り返り、来年に向けての個人の抱負はもちろん、組織理念を再認識することが年内最後の大仕事ですね。
では、令和2年もどうぞよろしくお願いいたします。

SSK(整理整頓継続)アドバイザー 阿部智美
整理収納をすることにより、家族が幸せになること、時間を有効に使えること、楽しく子育てができることをもっとわかりやすく人に伝えるため整理収納の勉強を始めました。
自然療法士としての知識と経験をベースに、「3Sからのメンタルヘルス」、「SSK(整理整頓継続)講座」等を開催。
SSKを推奨することにより、「ごきげんの習慣化」を啓蒙しています。